スチレン−ブタジエンゴム
1.利点
(1)このゴム材料は焦げ付きや硫黄過多になりにくく、加硫平坦度が良い。
(2)耐摩耗性、耐熱性、耐油性及び耐老化性はいずれも天然ゴムより優れている。高温耐摩耗性に優れ、乗用車タイヤに適している。
(3)加工中に分子量がある程度減少した後、分子量が減少せず、過度に精錬しにくく、塑性が均一である。加硫ゴムの硬度変化は小さい。
(4)分子量を増やすことで高充填を実現できる。油充填スチレンブタジエンゴムの加工性能は良好である。
(5)他の不飽和汎用ゴム、特に天然ゴム及びシス−1,4−ポリブタジエンゴムとの混合が容易であり、配合調整によりスチレン−ブタジエンゴムの欠点を克服することができる。
2.欠点
(1)純ゴムは強度が低く、使用前に高活性補強剤を添加する必要がある。混合剤の添加は天然ゴムより難しく、ゴム中の混合剤の分散性が悪い。
(2)天然ゴムに比べて、不規則構造とベンゼン環を有するトランス構造が多く存在し、ヒステリシス損失がより大きく、発熱がより高く、弾性がより低く、耐寒性がやや劣る。しかし、給油は熱の発生を減らすことができます。
(3)未加硫ゴムは収縮率が大きく、強度が低く、接着性能が天然ゴムに及ばない。
(4)加硫速度は天然ゴムより遅い。
(5)加硫ゴムは天然ゴムよりも優れた耐屈曲性と耐クラック性を持っているが、そのクラック拡大速度は速い。熱引裂性能が悪い。
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