スチレンブタジエンゴム、略称SBRは、重合スチレンブタジエンゴムの略である。ブタジエンゴムはゴム工業の中堅であり、最大の汎用合成ゴム品種であり、最も早く工業化生産された合成ゴム品種の一つでもある。
重合プロセスに応じて、SBRはエマルション型スチレンブタジエンゴム(ESBR)と溶液型スチレン−ブタジエンゴム(SSBR)に分けることができる。エマルジョンSBRプロセスは、可溶化SBRプロセスに比べてコスト削減の面で優れており、世界のSBRデバイスの約75%の生産能力はエマルジョンSBRプロセスに基づいている。
1.利点
(1)ゴムは焦げ付きや過加硫しにくく、加硫平坦度が良い。
(2)耐摩耗性、耐熱性、耐油性及び耐老化性はいずれも天然ゴムより優れている。高温耐摩耗性に優れ、乗用車タイヤに適している。
(3)ある程度加工すると分子量が低下せず、過度に精製しにくく、塑性が均一である。加硫ゴムの硬度はあまり変化しない。
(4)分子量を増やすことで高充填性を実現できる。油充填スチレンブタジエンゴムは良好な加工性能を持っている。
(5)それは他の不飽和汎用ゴム、特に天然ゴムと順丁ゴムと一緒に使用しやすく、スチレン−ブタジエンゴムの配合調整後の欠点を克服することができる。
欠点
(1)純ゴムは強度が低く、高活性の補強剤を添加しなければ使用できない。補強剤の添加難易度は天然ゴムより大きく、補強剤のゴム中への分散性は悪い。
(2)トランス構造、不規則構造、ベンゼン環側基であるため、天然ゴムより大きく、発熱量が高く、弾性が低く、耐寒性もヒステリシス損失より少し劣る。しかし、給油後の熱発生を減らすことができます。
(3)未加硫ゴム材料の収縮率が低く、強度が低く、接着性能が天然ゴムに及ばない。
(4)加硫速度は天然ゴムより遅い。
(5)加硫ゴムの曲げ割れ防止性能は天然ゴムより優れているが、その割れ拡大速度は速い。熱引裂性能が劣る。
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