シス−1,4−ポリブタジエンゴムはシス−1,4ポリブタジエンゴムの略であり、シス構造含有量の違いにより高シス、中シス、低シスに分けられ、触媒の違いによりニッケル、コバルト、ネオジム(希土類)、チタンに分けられる。高順順丁ゴムは高弾性、耐寒性と耐摩耗性を有し、主にタイヤ、ゴム靴、テープなどのゴム製品の製造に用いられる。
希土類シスゴムは高シス含有量、高構造規則性、良好な線形構造、狭分子量分布、無分岐化とゲル化を有し、そのブレンドは高引張強度、低ヒステリシス損失と疲労発熱、および優れた曲げ性能、滑り止め性能と転がり抵抗力を有する。広く使用されているニッケルBR 9000に比べて、シス−1、4構造含有量が高く、1、2構造含有量が低いため、より良い延伸性能、耐摩耗性を有し、その加硫ゴムの延伸強度、固定延伸応力が向上し、発熱、ヒステリシス損失、摩耗などの面でもニッケルより優れている。タイヤに用いて、タイヤの高速性能を向上させ、タイヤの老化、亀裂を改善するとともに、タイヤの耐摩耗性、滑り抵抗を増加させ、転がり抵抗を低下させる。同時に、耐摩耗性、耐湿滑り性を高め、転がり抵抗を下げることができ、EUラベル法が提出した「グリーンタイヤ」の要求に合致する。また、希土類p−ヒドロキシ安息香酸エステルは、引張及び耐老化性の要求がより高いゴム製品、並びに高耐衝撃性ポリスチレン及びABS樹脂の改質に対して使用することができる。
中国では、一般的な高順・放物型平滑ブチルゴムはニッケル系製品BR 9000であり、ネオジム系(希土類)平滑ブチルゴムは2018年までに発展が遅いが、「グリーンタイヤ」と新エネルギー自動車の発展に伴い、2019年以来、政策の推進の下で、希土類平滑ブチルゴムの発展は明らかに加速し、国内の新たな希土類平滑ブチルゴム工場または希土類・希土類ゴム工場は続々と増加している。中国ではREE装置または希土類/ニッケル系REE装置が生産されており、分布状況は以下の通りである(詳細は表1参照)。世界的には、主なレアアースSBR企業として、アラン神科、錦湖化学、Citationなどが挙げられる。
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